にしこおり よしなり島根県出雲市(旧平田市)出身の監督が2002年に公開「白い船」に続き”しまね3部作 第2弾”として島根県雲南市が舞台の”神話をモチーフにした”青春ミラクル映画。2006年夏クランクインをし、2007年春クランクアップ予定。夏のしまねロケでは現地の一般ボランティアスタッフ、監督自ら塾長を務める『しまね映画塾(2005年)』のスタッフが多く携わり、今までにない映画制作を心掛けている。またエキストラ撮影最中にエキストラなどを掲示板で募り多方面からも参加し盛り上げてくれた。
雲南市やヤマタノオロチを全国、海外にアピールしたい
「地元のみなさんの熱い思いに負けないくらいの作品に仕上げたい。全国レベルで『いい作品』と言われるのが使命で、雲南市やヤマタノオロチが海外でも知られるようになれればと思ってます。」と語る錦織監督。今回の『うん、何?』でも、映像作品を通じて、“雲南市”を世の中にアピールするべく意欲を見せている。
物語プロット
主人公の須賀鉄郎(橋爪遼)は雲南高校3年生。神話の杜を中心に見事な棚田が広がり、古き良き日本の風習が残る高台の農家に住んでいる。毎日の日課は、父(菅田俊)の工場で作られる新鮮な牛乳を入院中の母(宮崎美子)に届けること。そして今の悩みは、卒業後の進路と幼馴染で同級生の多賀子(柳沢なな)への想い・・・。
高校生最後の夏休み、郷土を愛してやまない熱血教師・尾崎(甲本雅裕)は鉄郎たちクラス一同を、特別遠足と称して市内の名所・旧跡に連れ出す。ところが、この時行ったヤマタノオロチ伝説伝承地の一つ「印瀬の壺神」に足を踏み入れたことが、後に鉄郎の運命を左右することになる。
鉄郎と多賀子のクラスメートである裕二(松澤傑)と久美子(平田薫)は、二人の仲を取り持とうと龍頭が滝へ呼び出すものの上手くいかない。さらに懲りない裕二は国彦(岡太一)と謀り、今度は天が淵へ二人を誘い出す・・・しかしこれも失敗。
400年の歴史を誇る大東七夕祭りの日、久美子と圭子(加藤侑紀)は、水泳部の先輩である信吾(黄川田将也)を見つけると、多賀子を押し付けるのだった・・・。その時、鉄郎たち3人は「壺神」の前に立っていた! ある企みのために・・・。
400年前から綿々と続く大東七夕祭り、出雲神楽、掛合太鼓などの伝統芸能。自宅で挙げる祝言や葬式、日本酒づくり、注連縄づくり・・・などの古き良き日本の文化。そして、日本最多39個の銅鐸が出土した加茂岩倉遺跡や、大正時代まで操業が続けられ、映画「もののけ姫」のタタラ場のモデルと言われる菅谷たたら跡。古事記・日本書紀に書かれ、日本で最も有名で壮大な神話「ヤマタノオロチ伝説」伝承地である壺神・天が淵・草枕・釜石。奈良時代に編纂され唯一完本で残る「出雲国風土記」記載の漆仁の湯・佐世神社・須我神社・城名樋山。そして龍頭が滝・山王寺の棚田・斐伊川堤桜並木などの圧倒的ロケーション。全てのロケ地から歴史や伝統・文化が滲み出て、ただ綺麗なだけでなく、不思議な魅力に彩られた映像が35_フィルムに収められた。
神話のふるさと雲南市
平成16年11月1日に大東町・加茂町・木次町・三刀屋町・吉田村・掛合町の6つの町村が合併して誕生した
雲南市は、島根県の東部に位置し、北部は松江市、出雲市に、南部は広島県に接してます。
人口約4万6千人、総面積は553.4kuで島根県の総面積の8.3%にあたり、その大部分を林野が占めています。八重滝、竜頭が滝、斐伊川堤防桜並木といった美しい自然や、神楽などの伝統文化、また加茂岩倉遺跡などの多くの遺跡や古墳が発見された土地としても知られている。
日本で最も有名な神話である『スサノオノミコトの八俣大蛇(ヤマタノオロチ)退治』の物語は、雲南市内を流れる大河・斐伊川沿いに語り継がれている。大蛇に酒を飲ませた際に使われたという壷をまつっている八口神社境内の『壷神』さん、大蛇が住んでいたという天ヶ淵、酒を造った跡と言われる釜石など、今もこの神話を伝承する遺物や遺跡が多く点在する雲南市は、まさに“神話の舞台”である。